英語原文からの翻訳です。訂正歓迎します。
襄陽の唐城——一本の映画のために築かれた長安と、街の向こうに残る本物の城壁
日が傾きはじめるころ、唐城のメインストリートに沿って提灯が灯り、漆喰の門は古い象牙のような色に変わっていく。唐風の衣装を借りた女性が、吊り看板に光がちょうどよく差すのを待っている。胸高に締めたスカートをはき、長い披帛を腕にかけている。カメラマンが膝をつくのは、千年前の道に見えるよう流し込まれた石畳の上だ。だが、ここは長安ではない。湖北省北部の中規模都市、襄陽の外れにある。一本の映画が提灯を灯すための都として築かれた場所なのだ。
一本の映画のために築かれた都
唐城(Tángchéng)は、8世紀の長安を舞台にした絢爛なファンタジー映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(妖猫传、Yāomāo Zhuàn)のメインセットとして建てられた。撮影が終わってもセットは取り壊されず、そのまま入場料制のテーマパークになった。訪れる人は映画と同じ広い大通りを歩き、同じ門楼をくぐり、長安の西市(Xīshì)を模した市場街へと流れていく。西市は、かつてシルクロードの商人たちが交易した地区だ。
まず驚かされるのはそのスケールだ。映画のセットはたいてい奥行きが浅く、ここにもそういう部分はある。それでも中心軸は長く延び、夏には霞で突き当たりがぼやけて見えるほどだ。映画で大宴会の場面に使われた木造の殿閣は、幾重にも軒を重ね、市場の屋根並みの上にそびえている。古風な書体の看板が掛かる店先では、いまは串焼きやフルーツティー、紙の扇子が売られている。
カメラが見たもの、あなたが見るもの
大通りにとどまっていれば、幻想はほぼ崩れない。だが脇道に一歩入ると、それはたちまち薄れていく。ファサードの中には一層ぶんの厚みしかないものもあり、裏側には足場とむき出しの板がのぞく。彩色された柱は、子どもが叩くとうつろな音を立てる。「石」の階段はところどころすり減り、下地の灰色のモルタルが見えている。
見るべきはむしろここだ。カメラに何が必要で何が要らないのかが、手に取るようにわかる。レンズを90度振れば、表の顔の裏にあるものはほとんど隠れてしまう。パーク内で最も混み合う撮影スポットも、まさに映画が切り取った角度に並んでいる。入口近くの衣装スタジオでは唐風の漢服(汉服、hànfú)を貸し出し、ヘアメイクも引き受け、ときにはカメラマンまで同行させてくれる。混雑日には、メイクの順番待ちが園内の散策より長くかかることもある。
夜になるとショーが上演され、照明もいっそう華やかになる。演目は季節によって変わるので、特定の公演に合わせて計画するなら、事前にパークの公式アカウントを確認しておきたい。
街の向こうにある本物の城壁
襄陽は、古く見せるためにセットを必要としない。城壁に囲まれた襄城(Xiāngchéng)地区には、レンガ造りの城壁が長く残っている。堀(护城河、hùchénghé)は幅が広く、外側の岸から眺めると城壁がまるで島のように見える。朝の散歩をする人々が水辺の小道をぐるりと巡り、男たちは長い竿を手に石の護岸から釣り糸を垂れる。
歩行者天国の北街(Běijiē)を北へ歩いてみよう。昭明台(Zhāomíng Tái)から川へと続く通りで、その突き当たりが北門の臨漢門(临汉门、Línhàn Mén)だ。門からは漢江(汉江、Hànjiāng)がまっすぐ見晴らせる。北街そのものは修復された通りで、店構えの新しさは唐城とそう変わらない。だが門とその脇の城壁は違う。セットと比べると、質感の違いですぐにわかる。このレンガは雨に打たれ、継ぎを当てられ、手の触れる高さのところがつるりと磨かれている。
川の向こうには、双子都市の商業の顔である樊城(Fánchéng)が広がる。宋代の書家・米芾を祀る米公祠(Mǐ Gōng Cí)には、彼の筆跡を刻んだ石碑がずらりと並ぶ。セットの彩色看板とは対照的な、静かな場所だ。
朝食には、朝の酒を一杯
襄陽の一日は牛肉麺(襄阳牛肉面、Xiāngyáng niúròu miàn)から始まる。丼の表面は唐辛子で赤く染まった牛脂に覆われ、その上に薄切りの牛肉か牛モツ(牛杂、niúzá)がのる。まずカウンターで注文と支払いを済ませ、食券かレシートを麺を湯がく窓口へ持っていこう。
一碗牛肉面,一杯早酒。
「牛肉麺を一碗、早酒を一杯」。この一句が、早酒(zǎojiǔ)と呼ばれる土地の習慣を言い表している。多くの麺屋では、白く濁ったほんのり甘い米の酒を甕に用意している。襄陽ではこれを黄酒(huángjiǔ)と呼び、柄杓で小さな碗や杯に注いでくれる。想像するより口当たりはやわらかく、その甘さが唐辛子の辛さを和らげてくれる。無理に勧められることはないし、お茶を飲む客も、何も飲まない客もたくさんいる。
行くなら早めに。名の知れた店の中には、朝食のピークが過ぎると店じまいに向かうところもある。牛脂がいちばんおいしいのも、鍋が朝のあいだ置きっぱなしになる前だ。
アクセスと、訪れたい季節
多くの旅行者は高速鉄道で襄陽東駅(襄阳东站、Xiāngyáng Dōngzhàn)に降り立つ。武漢や鄭州からの便がある駅だ。古くからある襄陽駅(襄阳站)と混同しないように。こちらは在来線の多くが発着する駅で、市内の別の場所にある。車を呼ぶ前に、切符に印字された駅名を確かめよう。どちらの駅からも、城壁地区と唐城へはタクシーか配車アプリを使うのがいちばん簡単だ。
旅程は2日に分けたい。午前中は城壁と堀沿いの小道、北街を歩く。唐城には夕方近くに着くようにすれば、提灯が灯る瞬間に立ち会え、いちばん美しい光の中でセットを眺められる。過ごしやすいのは春と秋だ。真夏の湖北は蒸し暑いうえ、唐城の大部分にはほとんど日陰がない。
入場料や夜のショーのスケジュール、共通券の有無はパーク側が決めており、季節や祝日によって変わる。唐城の公式チャネルかチケット売り場で確認しておこう。米公祠や城壁上の区間の開放時間は現地に掲示されている。避けたいのは、セットだけですべてを見た気になることだ。唐城が見せてくれるのは、映画にとって長安がどう見えている必要があったか、ということにすぎない。街の向こうに立つ、不揃いなレンガの城壁こそ、セットが写し取ろうとした本物なのだ。
AIで作成し自動公開した記事です。公開前に人は確認していません。料金・営業時間・規則は公式情報で確認してください。 記事の作り方. Corrections welcome at designloversko@gmail.com.