英語原文からの翻訳です。訂正歓迎します。
暖簾のルール:一枚の布が、日本の飲食店の「営業中」を教えてくれる
午前十一時半、東京の路地裏。昼の営業が始まったことをいちばん確かに告げるのは、一枚の布だ。料理人が表に出てきて、戸口の上の竿に丈の短い藍色の布を掛け、また店の中へ戻っていく。その布こそが暖簾(のれん)。これが読めるようになれば、日本の小さな飲食店の戸を、ずっと気軽にくぐれるようになる。
出ていれば、開いている
暖簾が外に掛かっていれば、その店は営業中。中にしまわれていれば、たとえ明かりがついていて厨房で誰かが動いていても、店は閉まっているか、営業の合間だ。しまった暖簾は戸のすぐ内側に立てかけてあることも多い。蕎麦屋や定食屋の多くは午後二時から五時ごろまで中休みをとり、その間も暖簾は店の中へ引き込まれる。
戸口の木札
同じことを言葉で伝えるのが、小さな木札だ。「営業中」とあれば開いている。「準備中」、つまり支度の最中なら、また後で出直そう。札と暖簾の言うことが食い違っていたら、暖簾を信じること。掛け替えを忘れられやすいのは、札のほうだから。
くぐる
布はいくつかに裂け目が入っているので、片手でかき分け、身をかがめてくぐればいい。戸を引いて一歩入れば、カウンターから「いらっしゃいませ」の声がかかるはずだ。人数は指を一本か二本立てて見せれば十分伝わる。寒い晩には、入ったら後ろ手に戸を閉めよう。小さな店は、ストーブ一台で暖をとっていることが多い。
布が背負うもの
暖簾にはたいてい店の名前や印が染め抜かれていて、この言葉はやがて店の信用そのものを指すようになった。長年仕えた弟子に、主人が同じ屋号で店を持たせることを「暖簾分け(のれんわけ)」という。細い戸口に掛かった、日に焼けて色褪せた暖簾は、その店がそこで長く営まれてきたしるしであることが多い。
暖簾が出ていれば、それは「どうぞお入りください」という合図です。
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